2014/08/16 わたしのなつやすみ その8
マネーボールを読んだ
楽天の試合を見に行くと、大型ビジョンに選手データが表示されるのですけど、打率・ホームランの他にも、出塁率や長打率も表示されていました。
そこでいわゆる「セイバーメトリクス」が気になったので、とりあえず読んでみた。セイバーメトリクスというのは、簡単に言うと、統計を用いて野球選手の能力判定するというものですね。
他のチームとは違った視点で選手を集め、少ない予算で強いチームを作った人がいまして。この本はその伝記みたいなものです。ブラッド・ピット主演で映画にもなっている。ビデオを見るか、本を読むかで迷ったのだけど、まあとりあえず原作を知っておこうということで。
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TVで野球を見ていると「打率」「ホームラン」「打点」の3つのデータが表示されます。これらはあまり意味の有るデータではなくて、むしろ「出塁率」「長打率」「1打席に相手に投げさせた球数」が重要なんだそうです。へーへー。
例えば、楽天の4番打者アンドリュー・ジョーンズ(AJ)は打率は.220なので、テレビで打率だけ見てると全然ダメに感じます。でも、出塁率で見ると、チームトップの.370なのですよね(つまり、四球がとても多い)。セイバーメトリクス的には、優良選手です。
旧来の尺度ではイマイチな選手でも、見方を変えると一流になる良い例ですね。こういう、発想の転換な箇所が面白かったです。
ちなみに「選球眼は天性のセンスがものをいう」と書いてありました。練習ではあまり鍛えられないらしい。そうすると、AJは凄い才能の持ち主なのだな。
☆☆☆
他にも、送りバントや盗塁についても否定的に書いてあります。
でも、高校野球などは送りバントを多用する戦略をとっているのだけど、これが果たしてどうなのだろう。まあ、高校生だとそんなに長打力はないので、普通のヒットでも点が取れるようにするほうが合理的なのかもしれませんが。
ベガルタ仙台 3-2 清水エスパルス
すごー〜く久しぶりにエスパルスに勝った。11年ぶりらしいです。
それにしても、鹿島から移籍してきた野沢はうまかったです。ダイレクトプレーが多く、いいパスが出てくるので、周りの選手も連動していい動きになっている。一人が与える影響って、これほど大きいものなんですね。
昼にマネーボールを読んでいたせいで、サッカーにも統計の考えを持ち込めるのかなと思ったり。ただ、野球ほど局面をきっちり分類できないので、難しそうですよね。
ただ、ちょっと前の仙台とか、今年の鳥栖とかが「予算が少ない割に好成績」を残しているのを見ると、なにかしらの秘訣のようなものが有る気がするのですけども...。